
日本において、主に自動車のロードサービスを展開している、一般社団法人日本自動車連盟(Japan Automobile Federation)通称JAF。
車に関するニュースや特集などで、名前くらいは知っている人も多いかと思います。
自動車乗りであれば、免許を取ったタイミングで親に入会させられたり、自動車を購入する時にディーラーに勧められた、という経験もあることでしょうし、流れでなんとなく入会している(しちゃってる)人も多いかもしれません。
そこで一度は疑問としてあがってくるのが、
「ていうかJAFって入会する必要あんの?」
ということです。
JAFの入会金は2,000円、年会費は4,000円なので、入会することによって1年目は6,000円、2年目以降は4,000円の費用が毎年発生することになります。
※クレジットカード払いや数年一括払いによる割引もあります。
そのため、この年会費に対しどれだけの費用対効果を得られるかというのが、JAFの必要性を判断するキーポイントとなるわけです。
JAFが主に提供しているものはロードサービスや情報誌の提供、施設の割引券ですので、以下のポイントについて確認してみて下さい。
CheckPoint
- 加入している自動車保険のロードサービスで十分か
- JAFが提供している優待サービスを利用するか
いずれも問題ない(利用しない)のであれば、入会は不要です。
逆に、保険のロードサービスだけでは不足している部分がある、JAFのサービスを頻繁に利用することで年会費をペイできる自信がある、などの場合は、入会しても良いでしょう。

次項からは、JAFが提供しているサービスについて詳しく解説していきますので、よくわからない、判断がつかない、もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでいただき参考にしてみて下さい。
JAFの会員数
まず、JAFの会員数ですが、公式発表によると2021年10月に過去最高を記録したとのこと。
JAFの会員数は1963年の発足当時よりほぼ右肩上がりに増加しており、1993年11月に1000万に到達、そしてこのたび過去最多である2000万5459名に到達いたしました(前年同月比約26.7万名、期首より約7.4万名増加)。これは日本全国の運転免許保有者数(8198万9887名)に対し約24.4%、約4人に1人がJAF会員となります。
≫ 公式HPより引用
ちなみに、会員の継続率は90%超ということです。
4人に1人が入会しているというのは、大きな比率といえるのではないでしょうか。
JAFのサービス①:ロードサービス
JAFといえばロードサービス。JAFの代名詞のようなものですね。
では、そのロードサービスはどのようなものなのか?保険との違いも含めて解説していきます。
保険とJAFの違い

保険とJAFの大きな違いとして、自動車保険は"車"にかけるもの、JAFは"人"にかけるものだということです。
「え?どういうこと?」
と思うかもしれませんが、答えは非常にシンプルで、
保険は契約している対象の車に適用されるものであることに対し、JAFは契約者が乗る全ての車にサービスが適用されます。
JAFは保険ではないので金銭等の補償はできませんが、ロードサービスとなると、自家用車以外の車(家族の車やレンタカー、バイクなど)にトラブルが生じた場合でも対応してくれます。
※JAF会員以外でも対応してもらうことはできますが有償です。会員は無料がほとんど。
なんなら、運転手が会員じゃなくても同乗者の中に会員が1人でもいれば、有事の際には無料でJAFを呼ぶことできます。
この利用のしやすさが、JAFの1つのウリともいえます。
ロードサービスの内容と比較
JAFが提供するサービス内容については、上図の通りです。
会員になることで、車のさまざなトラブルについて無料で対応してもらうことができます。
しかしながら、今日(こんにち)の自動車保険には充実したロードサービスが付帯されているものが多いため、JAFの必要性について疑問に感じることが多くなりつつあるのもまた事実。
この必要性について「まだよくわかんないな…」という方は、一度、加入している保険の付帯サービスについて、証券やマイページなどで確認してみましょう。
自家用車を持たない方(カーリースやレンタルなどが中心の方)は、よく利用するサービスをチェックしてみて下さい。
また、一部の保険では、JAFとの併用することでサービス範囲を拡大できると謳っているものもあります。
どうでしょうか?並べて比較すると分かりやすいかもしれませんね。
対象外となっているサービスについて、もし不安に感じるようであれば、入会を検討してみてはいかがでしょうか。
JAFのサービス②:JAF Mate
ロードサービスの次に注目すべきなのが、JAF Mateという会員向けサービスです。
定期的に機関誌やクーポンの発行などを行っており、お得な情報をゲットすることができます。
機関誌JAF Mate(JAF Mate Online)

機関誌JAF Mateは、1年に4回(各シーズンごと)会員の住居に届く雑誌です。
内容は、コラムや旬のお出かけスポット、特集のほかにJAFの活動やクイズ、通販なんかが掲載されています。
「新幹線の座席ポケットに入っている雑誌」をイメージしてもらえれば分かりやすいかも。
※タップ(クリック)で拡大
個人的には、運転中の注意喚起として出されるクイズが結構好きだったりします。
なお、2022年からは、環境配慮の一環として機関誌の発行を減らし、一部をJAF Mate Onlineへ移行しています。
更新は不定期ですが、JAFによると年50回程度の更新が予定されているとのこと。
こちらはスマホやPCで閲覧することができます。
(更新されても特に通知はこないので、適宜見て下さいねというスタイルの模様。)

なかには、交通ルールについて勉強になるものもあるので、一読の価値ありといえます。
当ブログの記事では意外に知られていない交通ルールについても紹介していますが、一部参考にさせていただきました。
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JAF PLUS(会員優待)
※タップ(クリック)で拡大
前項の機関誌と同封されて送られてくるのが、JAF PLUSというチラシです。
選りすぐりの優待情報というだけあって、内容は施設の会員特典や専用クーポンが掲載されており、これによって様々な恩恵を受けることができます。
しかも、これだけではありません。
WEBにはさらに会員特典のページというものがあり、こちらを見ると、数えきれないほど多くの施設と提携していることが分かります。
これらをうまく活用することができれば、年会費をあっという間にペイすることも不可能ではありません。
タイミング次第では、身近なホテルや旅行先のホテルの宿泊プランが20,000円近く割引されたプランに巡り合うことができるかも?!

冒頭、JAFは必要か不要か?の1つの判断基準として、
「JAFが提供している優待サービスを利用するか」
と記載しましたが、優待の利用有無や頻度も考慮したうえで決断してみても良いでしょう。
JAFのサービス③:その他のサービス
【1】プレゼント応募
あまり知られていませんが、会員向けのプレゼント応募企画(懸賞)があります。
⇒JAFの特設サイトJAFナビから参照することできます。
応募できるものは、地域の名産品やホテル、娯楽施設の利用券などさまざま。
1~2分で済む簡単なアンケートに答えるだけで応募できるものが多いので、個人的にはかなりオススメです。
(というか、会員はやらなきゃもったいないと思うほど。)

【2】JAFライフサポート
JAFにはカーライフ以外にも、暮らしを支えるサポート体制を整えています。
新たに契約を結ぶものが多く、JAF要否の判断基準になり得るかどうかはまた話が変わってくるので、概要とポイントだけ簡単に紹介しておきます。
ホームライフサポート

鍵を無くして家に入れない!トイレが詰まって流れない!などの、お家トラブルについて24時間265日対応。
JAF会員でなくとも利用することができます。
利用料は2,200円/年(非会員は3,300円/年)です。
JAFでんき

KDDIと提携している電気サービス。
契約更新ごとに、JAFの年会費4,000円かPontaポイント4,000円分が還元される特典を受けることができます。
…と、さらっと書きましたが、年4,000円が浮くのは何気に大きいです。
JAFの入会を前向きに検討(もしくは既に加入)されている方は、電力会社の見直しも併せて行ってみてはいかがでしょうか。
以下記事では、JAFでんきに詳しく掘り下げているほか、電気代を年間10,000円以上浮かせる方法などについて特集しています。
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電気代節約&お得な特典ゲット!マイカー保有者にも嬉しい電気事業者4選
昨今の情勢に伴い、ますます負担が増えていく電気料金。 上昇は今後も続く見通しで、経済産業大臣によると、今後もさらなる負担増が見込まれるという話が出ています。 西村康稔経済産業相は21日の閣議後会見で、 ...
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JAFの保健室

会員向けに、カラダに関するお悩み相談や人間ドック予約サービスを提供しています。
入会してから30日の無料期間あり。
利用料は4,620円/年です。
JAFの保険

会員向けの医療保険です。
専用ページにて費用のシミュレーションを行うことができます。
ただし、会員だからといって特別安いということではないようです。
【3】JAF通販紀行

JAFの通販サイト。
カー用品に限らず、日用品や衣類、オリジナルグッズまで幅広い商品を取り扱っています。
JAF会員でなくとも利用(登録)することが可能で、送料無料というのが嬉しいポイント。
【4】JAFの会員を10年以上続けると…?
JAFには、永年継続会員サービス(プレミアムサービス)という、会員を10年以上続けた人向けの特別なサービスがあります。
まず、10年単位で会員証の色が変わり、ステッカーをもらうことができます。
「そんなのいらないよ。ほかに特典ないの?」
と思った正直なあなた。おっしゃる通り。
もちろん、プレミアムサービスには他にもさまざまな特典が用意されているので、概要を紹介していきます。
永年継続会員サービス①:プレミアム優待(10年以上)

全国各地の高級レストラン(ホテル内が多い)のお料理を、特別料金にて利用することができます。
そのほか、旅行パッケージにおけるポイント還元や、オンラインショッピングにおけるの割引などもあり。
10年以上の会員が対象です。
永年継続会員サービス②:トラベルデスク(10年以上)

日本旅行、海外旅行におけるツアー料金について、いつでも5~8%割引。
例えば、100万円の海外旅行プランの場合、最大8万円の恩恵を受けることができます。
こちらも10年以上の会員が対象です。
永年継続会員サービス③:JAF旅!(30年以上)

最後はJAF旅!というサービスです。
その内容は、国内の旅行プランや高級宿の宿泊プラン、オプショナルサービスなどを特別料金にて利用することができるというもの。
※提供されるプランは時期によって変わります。
利用できるのは、なんと30年以上会員を続けた人のみ。
18歳になってから最速で免許を取得しても、到達する頃には48歳になってます。
余生を旅情で味わう人向けのサービスといえるでしょう。
まとめ ~JAFは入会すべき?必要か不要かはサービスもチェックして判断!~

今回はJAFの必要性と、JAF会員になることにより受けることできるサービスについてご紹介しました。
結論についておさらいします。
JAFの入会は不要の人
- 加入している自動車保険のロードサービスで満足している
- JAFが提供している優待サービスを利用する予定はない
(年会費をペイできる自信がない)
JAFの入会が必要な人
- 加入している自動車保険のロードサービスでは不足している部分があり不安
- JAFが提供している優待サービスを利用したい
(年会費をペイできる自信がある)
世間ではロードサービス=JAFというイメージが定着しているだけあって、その顧客満足度は非常に高い水準を誇っています。
※顧客満足度97%(JAF調べ)
しかも、ほとんど無料で利用することができ、回数の上限もありません。
もちろん、できることなら何度もお世話にはなりたくはないものですが、想定外の事態が起きた時に、想定外の出費が発生してしまうことはストレス以外の何物でもありません。
今回、当記事をご覧いただいたのを1つのきっかとして、JAFの入退会について一度検討してみてはいかがでしょうか。
入会はインターネット経由での申し込みも可能です。
また、クレジットカードで決済すると入会金が500円引き、5年分まとめて契約する場合は入会金2,000円がまるっと割引になるという特典もあります。
先にも述べている通り、優待サービスや懸賞をうまく活用することができれば、年会費は簡単に回収することが可能です。
※JAFでんきにも申し込めば年会費が実質無料。
自家用車以外のレンタカーやバイクなどにもサービスが適用されるので、もしもの時の安心にもつながります。
当記事が、JAFへの入会を迷われているあなたにとって、1つの判断基準となれば幸いです。
それでは、引き続き楽しいカーライフを過ごしていきましょう。
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