日本の海岸には、クルマごと乗り入れることができる場所はいくつかあります。
海沿いの道路から砂浜に直結している海水浴場などに多く見られますが、では、クルマを停めるだけでなく波打ち際を走ることもできるスポットがあることをご存じでしょうか?
今回は、数少ないクルマで走れる海岸にスポットを当て紹介していきます。
海や砂浜の性質から注意すべきポイントも解説しますので、あわせて参考にして下さい。
この記事を読めばわかること
- クルマで走れる海岸スポット
- 海岸を走るときに注意したいポイント
【石川県】千里浜なぎさドライブウェイ
まずは、石川県羽咋(はくい)市にある千里浜なぎさドライブウェイを紹介します。
海岸を走れるドライブスポットとして非常に有名で、文字通り、日本海の渚を眺めながら全長約8kmの区間でドライビングを楽しむことができます。
なぎさドライブウェイはその砂の種類や形、千里浜特有や地形などの条件が見事にマッチしており、ほどよく湿りつつも固く引き締まった砂によって常に安定した地形を保っています。
そのため、普通のクルマはもちろんのこと、観光用の大型バスやバイクが通行することだってできるのです。
ちなみに入場するのにお金はかかりません。無料で通行することができます。
石川県をドライブする際にはぜひ立ち寄りたいスポットの1つです。
石川県は地元なので私も何度か走ったことがありますが、いつ行っても特別感がありとても気持ちが良いです♪
ホントに地面が安定してるんだね!
アクセス情報
住所:石川県羽咋郡宝達志水町今浜ソ(今浜口)
石川県羽咋市千里浜町タ(千里浜北口)
車でのアクセス:【北陸自動車道】金沢森本IC ⇒ 山側環状線(のと里山街道方面)⇒ 白尾西IC(輪島・七尾方面)⇒ 今浜IC下車 または 千里浜IC
所要時間:金沢森本ICから30~40分
通行の規制は、石川みち情報ネットから確認することができます。
【茨城県】波崎海水浴場
続いて、茨城県の南東側、千葉県との県境に位置する波崎海水浴場の紹介です。
無料で利用できる駐車場が600台分完備されており、夏には多くの海水浴客で賑わいます。
そんな波崎海水浴場も、クルマで砂浜に進入することが可能です。
専用の出入口は駐車場付近から少し脇に逸れた所あり、そマで砂浜のエリアに進入することができます。入口手前には間仕切りのようなものが設置されているため見つけにくいですが、近くに行けばすぐに分かります。
波崎海水浴場は、その広大な砂浜がやきめ細かく柔らかい砂質が特徴です。
海水浴やビーチスポーツを楽しむには最適ですが、クルマにとっては空転やスタックのおそれがあること、波打ち際までやや遠い(長い間走行しづらい砂地を進むことになる)など少々過酷な環境であることは留意しておく必要があります。
※出入口にスタックへの注意喚起を促す看板あり。
2WD車は、できることなら進入を控えたほうがいいかも…
ただし、そこを超えてさえしまえば、なぎさドライブウェイ同じ様にクルマから一面の海の眺望を楽しむことができます。
海開きでないシーズンであれば人気もクルマも少ないので、景色を独り占めすることだってできちゃいます。
海からだいぶ遠くないかい?
悪路にめちゃくちゃ日和ってしまった。SUVなのに……
ちなみに、明確な走行可能区間は定められていないため、北上していくことでひたすら海岸を走行するもできます。ただし、その先の出入口の所在も不明なので、出口のポイントはあらかじめ確認しておくと良いでしょう。(道はあってもフェンスやバリケードなどで通行不可の可能性もあるため注意)
アクセス情報
住所:茨城県神栖市波崎字豊ヶ浜
車でのアクセス:【東関東自動車道 水戸線】潮来IC(終点) ⇒ 銚子・鹿島港方面⇒ 県道44号線経由国道124号線直進 ⇒ 県道240号線(日川浜方面)⇒ シーサイド道路直進
所要時間:潮来ICから約40分
海開きの情報は、神栖市の波崎海岸情報から確認することができます。
車で走れる海岸で注意すべきこととは?
波打ち際を走行することは、あなたと愛車との最高の思い出の1つとなることでしょう。
しかしながら、さしあって注意しなければならない点がいくつかあるのでこちらで照会していきます。ぜひ覚えておいて下さい。
①スタック
水分をほとんど含まないサラサラな砂場に突っ込んでいくと、クルマがスタックするおそれがあります。
繰り返しにはなりますが、波崎海岸など柔らかい砂の海岸においては、特に2WD車は注意が必要です。(もちろんAWD車であってもです)
スタックに陥ってしまった場合は、近くにいる人や携帯電話などで助けを呼び脱出に協力してもらうようにして下さい。
もし、周りに誰もいないなどどうにもならないときは、警察よりもJAFを呼ぶと良いでしょう。
なお、運転モードが切り換えられるクルマであれば、スノーモードなどに切り替えるとスタックの防止や脱出に役立ちますので、いざというときにはモードを切り替えてみるのも1つの手です。
②飛砂と塩害
砂は風などで常に飛散しています。目に見えないくらい小さな粒もあるため、ぱっと見では大丈夫そうであっても、海岸を走った後に車体を触ってみるとざらざらしていたり、ドアの隙間に細かい砂がびっしりと…なんてことは、当然起こるものだと思っておいた方が良いです。
海岸の砂には塩分も含まれていますから、そのまま放置することはクルマにとって好ましいことではありません。早いうちに洗車するよう心がけましょう。
ちなみに、なぎさドライブウェイの千里浜北口より車で2~3分ほどのところにある道の駅「のと千里浜」には、タイヤシャワーが設置されています。とりあえず車体の足回りをキレイにしたいという場合にはぜひ利用してみて下さい。
こちらは無料で利用することができます。
③夜間の走行
今回ご紹介した千里浜海岸と波崎海岸にはどちらも照明といった類のものは設置されていないため、夜は真っ暗闇になります。頼りになるのマイカーのヘッドライトや月明りくらいなもの。
そうなると、砂浜の状態や波の高さ、潮位などが昼間に比べて非常に判別しにくくなるため、スタックする確率やクルマが海水に晒されてしまう危険性が高まります。
もし夜間に波打ち際を走りたいと思うのであれば、これらのリスクを理解したうえでより注意して走行するようにしましょう。
まとめ ~車と一緒に海を楽しもう~
今回はクルマで走れるスポットとして、石川県のなぎさドライブウェイと茨城県の波崎海水浴場について紹介しました。
記事中でも触れているとおり、海岸にはそれぞれの特性があるため、場所によって安定感や走行のしやすさやは変わってきます。
地元びいきではないですが、2つのスポットをそれぞれ巡ってみた結果、安定した走行ができると感じたのはなぎさドライブウェイだったかなと個人的には思いました。
初心者の方や2WD車の方、クルマだけでなくバイクで走ってみたい方などにもおすすめできます。
千里浜北口側にはお土産やレストラン、カフェを併設する能登千里浜レストハウスがあったり、夏にはドライブウェイ沿いに海の家が営業したりもするので、観光やドライブついでにぜひ立ち寄ってみて下さいね。
(結局地元推しみたいになっちゃった…)
今回はここまでです。
引き続き楽しいカーライフを過ごしていきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました♪
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