6月から記録的猛暑を記録を連発し続ける昨今の日本列島。
これから8月にかけてはいよいよ夏本番です。
8月といえば、お子様は夏休み、お仕事をされているみなさんもお盆休みに入るころから、帰省や旅行を計画されていたりすることも多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが車でのお出かけ。真夏の車内はとにかく暑い!
エンジンを切り10分でも車を離れようものなら、戻ってきた時に灼熱地獄を味わうことになります。
というわけで当記事では、車内で暑さ対策グッズと、夏の車内を快適に過ごすためのグッズを紹介していきます。
車内で役立つ暑さ対策グッズを紹介
夏のあつ~い車内を快適に過ごすためのカーグッズは、実は色々あります。
今回は、基本的なものから使ってみて便利!と感じたオススメグッズを紹介していきますよ。
サンシェード
まずはサンシェードです。
簡単に対策できるし夏の必需品ともいえる物ですから、既に持っているという方も多いかもしれませんね。
日差しによる車内の温度上昇を予防するものですが、ひとくちにサンシェードと言ってもタイプは様々あり、目的に沿った選び方が重要です。
車内用と車外用に大別されます。
折りたたみ式アルミタイプ
もっともポピュラーな車内用のタイプです。未使用時は折り畳んで収納しておき、使用時は車の内側からフロンドガラス全体に展開します。
アルミタイプは遮光率に優れていますが、折り畳み式であるがゆえにどうしても隙間ができやすく、そこから日差しが入ってくることは割り切っておく必要があります。
なお、吸盤式はフロントガラスに跡が残りやすいので、それを回避したい場合はサンバイザーで挟み込んで対処するのが望ましいです。
車外用
続いては車外用です。
車外のフロントガラスに展開し、ドアに挟み込んだり、マグネットなどで固定します。
車内用とジャバラ状になっていないので隙間ができにくく遮光率が高いのが特徴です。
また黄砂や糞害への対策にもなったり、寒冷地では積雪やフロントガラス凍結対策にもなるなど、季節を問わず使用できるというメリットがあります。
ただし、大きすぎるがゆえに展開に手間がかかることや、未使用時の収納場所(外気にさらされているので車内にそのまましまうというのは人によっては抵抗がある点)については購入前に考慮しておきましょう。
折りたたみ傘式
折り畳み式は、ここ最近注目されている最新のタイプです。
折りたたみ傘と同じ要領で使用するような形で、未使用時はダッシュボードにもしまえるようなサイズ感となり収納力に優れています。
宣材写真では一見すると完全に遮光しているようにも見えますが、実際はミラーやドラレコなど展開に支障となるものを回避すると、そこから日光が入ってくるため、過信は禁物。
サイドシェード
当然といえば当然なのですが、フロントガラスに対策をしてもドア側の窓ガラスから日光は入ってきます。
その対策としてサイドシェードも販売されていますので、更なる日除けや、車外からの覗きを予防したい方、後部座席に座る人への遮光も気にしておきたい場合は、購入を検討してみるとよいでしょう。
フロントガラスと同じような素材でほぼ全ての光をカットするタイプや、メッシュタイプ、カーテンタイプなどがありますので、使用する環境によって使い分けするようにして下さい。
メッシュタイプは、なるべく遮光率が高いものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに個人的な話ですが、昔100均でメッシュタイプを購入してところ、全くといっていいほど遮光しなかったことがあります。(いわゆる安かろう悪かろうというやつ)
なお、サイドシェードを前列席(助手席と運転席)の窓ガラスに取り付けたまま走行することは違反行為であり、検挙されると、違反点数1点と6,000円~7,000円の過料が課せられます。必ず覚えておいて下さい。
※後部座席の窓ガラスは取り付けたままでも走行OKなので、あくまでも停車に使用するか、走行時は後部座席の人のために使用するものだと認識しておきましょう。
交通ルールに関する意外な違反については、以下記事でも詳しく解説しています。
【要注意!】幼児等通行妨害?知らないうちに違反してしまっている意外な交通ルール
フルセット
ありとあらゆるガラスに対応したフルセットもあります。
少々値は張りますが、車種別に対応している商品が多いので、マイカーにあったものを選ぶことができます。
遮光のほか、車内の覗き見を完全に防止したり、車中泊などに役に立ちます。
ただし、サイドシェード同様、走行中は運転席と助手席部分を取り外しておけなければならない点については注意が必要です。
チャイルドシートカバー
意外と見落としがちなのがチャイルドシート。
長時間直射日光を浴びると、ハンドルや他のシート同様にチャイルドシートも熱くなってしまい、小さなお子様がつらいを思いをしてしまいます。
(シートもさることながら、シートベルトの金具部分もとても熱くなりヤケドしてしまう恐れも!)
そのための遮熱シートも販売されていますので、後部座席のチャイルドシートにまだ対処をされていないのであれば、ぜひとも導入を検討してみてほしいところ。
断熱フィルム(※上級者向け)
走行中にも直射日光は容赦なく降り注ぎます。
そうなると、日焼けが気になりますよね。
そこで、紫外線への恒久的な対策としてガラスに貼る断熱フィルムを貼るという方法があります。
これにより車内のエアコン効果の上昇も期待できますが、ネットでの購入する場合は、当然ながら自身で施工しなければなりません。面積も大きいので慣れていないと失敗する確率も高くなります。
(その為、上級者向けといえます。)
自信がない方は、カーショップや整備工場での施工を検討してみるのが良いでしょう。
ネットで購入したパーツを取り付けてもらう方法や探し方については、以下記事で詳しく解説しています。
ネットで買ったカー用品やパーツを取り付けてもらう方法と探し方
なお、ガラスの透過率が70%を下回ると不正改造車として検挙され、サイドシェードと同様の罰則を受けるか、直ちに是正するよう指導を受ける可能性があります。運よく検挙されなかったとしても、車検が通りません。
ここは自己責任となりますので、よくよく注意(確認)してから取り付けるようにしましょう。
冷却スプレー
車内熱を逃がす方法(詳しくは後述)をもってしてもまだまだ暑い!という時は、専用の冷却スプレーを使って車内を一気に冷やしてしまいましょう。
※ガス缶の取り扱いには十分注意し、破裂の危険があるため高温の車内では保管しないようにして下さい。
アイスネッククーラー
続いて、車内を快適に過ごすためのグッズを紹介していきます。
まずは、最近話題になっているアイスネッククーラーです。普段使いとして注目されていますが、手が塞がらないことから運転中でも重宝します
専用の特殊素材は28度で凍結し始めるので、車内エアコンと併用すれば、暑がりの人でも涼しさをキープすることができるでしょう。
シートカバー
たくさん汗をかくと、座席シートに座ることがためらわれたり、座席との間が蒸れて余計に暑くなったり肌荒れを引き起こしたりしてしまいます。
そこで役に立つのがメッシュ式のシートカバーです。通気性に優れており、着脱もカンタン、更に手洗いも可能なので、汗をかいた状態でシートに座ることに対しての抵抗感もなくなります。
ちなみに、更に涼しさを求める人向けに、ファンを内蔵したカバーもあります。
保冷・保温対応ドリンクホルダー
これは私も持っているのですが、個人的には超オススメできます。
「えっ?エアコン吹き出し口につけるホルダーでいいじゃん。」と思うかもしれませんが、このホルダーの真骨頂は「保冷時に表面温度が-6度に達する」ことにあります。
何が言いたいかといいますと、スタバのフラペチーノが溶けません。もし溶けたとしてもこのカップホルダーにはめておくと、なんと再度シャリシャリに固まってきます。
飲み物の残量によって時間はかかりますが、これはスゴイ!
保冷時には音が出るというレビューもありますが、エンジン音や車内に音楽を流していると全く気になりません。
フラペチーノ以外にも、シェイクや氷入りのコーヒーなどが薄まる対策にもなりますし、冬場には保温機能も使えるので、ドリンクを長く楽しみたい方にオススメできます。
<番外編①>その他のおすすめカーグッズ
ハンドルカバー/ステアリングカバー
暑さ対策アイテムとは少々異なりますが、ハンドルカバー(ステアリングカバー)の着用もおすすめです。
というのも、運転でハンドルを握っていると、手の皮脂や汗がハンドルにしみついていきます。ハンドルは基本的に真っ黒なのでぱっと見は目立ちませんが、気にせずずっと使っていると…いつしか掃除で除菌シートなどで拭いた時にシートがびっくりするくらい黒くなります。
これは実経験談です。汚い話でゴメンナサイ(汗)
ハンドルカバーの着用有無に関わらず定期的にキレイにしてあげるのがいいのですが、着用する大きな利点として、そのまま使用しているとスレて劣化してきてしまう純正のハンドルを保護することがあげられます。
これはリセールバリュー(中古売買価格)アップにもつながります。
ちなみにこれも経験談ですが、ハンドルカバーをしていてもハンドルウォーマー(オプションでついているハンドルが温かくなる機能)はちゃんと機能してくれます。
アームカバー
特に女性の方は、日焼けを気にするのではないでしょうか。日焼け止めを塗るのも1つの手段ですが、ちょっとしたお出かけに車を出す時にいちいち塗ってられない…という時にアームカバーは役に立ちます。
特に日差しが強い日は、窓側からの直射日光もかなりきつくなってくるので、持っておいて損はないでしょう。
度付きメガネ/サングラス
運転するのにメガネが必須な方向けです。
開けた場所は、日差しが正面から入ってきて眩しかったり、沈みかけの太陽の日差しはサンバイザーだけでは対処しきれない…そんな心配、度入りサングラスがあればなくなります。
1つ持っておくと、安全運転のためにもとても役立ちます。
<番外編②>自分でできる対策
お金をかけずとも、自分で暑さを何とかする方法もいくつかありますのでご紹介します。
ドアバンバン
知っている人は知っている、超有名な方法です。手順を書いておきます。
- 助手席側(または運転席)の窓を全開にする。
- 運転席側(または助手席)のドアを4~5回開け閉めする。
たったこれだけ。簡単ですね!
ドアを開け閉めすることで、反対側の空いた窓から車内のこもった空気を強制的に追い出す方法です。これだけで車内温度が8度ほど下がる効果があります(後部座席の窓を開けるとより効果的という声もあり)。
バンバン開け閉めすることに抵抗がある方は、ドアが閉まる手前で再度開けるようにしてみると良いでしょう。
熱くなった場所を水拭きする
ドアバンバンなどで車内の空気を抜いても、ダッシュボードなどの熱くなった場所から空気が再度熱せられていきます。そのため、その熱くなっている場所を冷やすという意味で水拭きする方法も有効です。
ただし、いちいちタオル(雑巾)やバケツを用意しなければならない点が少しネックです。
市販のウェットシートで代用する手もありますが、あっという間にシートがほかほかになります。
正に焼け石に水。何枚使えばいいやら…ということでコスパは微妙。
窓の少しだけ開けておく
駐車時に窓を数センチ開けておく方法です。駐車後に全窓開けておくと、空気が循環し空気がこもりにくくなります。
※後述するJAFのデータでその効果を確認することができます。
外出先でやるのは車上荒らしに目をつけられる可能性があるので、なるべく家の駐車場などで実施するといいでしょう。
ドアバイザー(↑画像)がなかったり屋根のない場所では、雨が降った時に車内に入ってきてしまうので要注意。虫が多い地域ではやめておいたほうがいいかも…
内気循環
意外と見落としがちなのがエアコンの内気/外気モードの切り替えです。
文字通り、外気は外から空気を取り込み、内気は内部の空気を循環させるのですが、クーラー(冷房)で動かす場合は内気モードへ切り替えたほうが、冷たい空気がどんどん循環するため短時間で涼しくなります。
余談ですが、逆にヒーター(暖房)で動かす場合は、空気のこもりや窓ガラスのくもりを防ぐために外気モードへ切り替えましょう。
まとめ ~夏に負けないようしっかりとした対策を!~
今回は車で役立つ暑さ対策グッズを紹介しました。
JAFが過去に実施した車内温度の調査実験によると、真夏の車内温度は50度以上、ダッシュボードの温度はなんと80度にせまるほどの暑さ(熱さ)となっています。
【参考】真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)
※10年以上前のデータではありますが、外気温35度という環境、停車した状態の車というのは10年で変わるものではないので、十分信憑性のあるデータといえます。
最高気温40度超えを立て続けにを叩き出した昨今の事情を考えると、その時の車内温度は更に高くなる…!?恐ろしいですね。
そんな時こそ、番外編②で紹介した自分でできる対策をしつつも、プラスαで今回ご紹介したグッズを併用し、この夏に負けない快適な車内空間を手に入れてみてはいかがでしょうか。
それでは、引き続き楽しいカーライフを過ごしていきましょう。
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