賃貸アパートやマンションに住んでいて、マイカーを持っているという方は多いかと思いますが、スタッドレスタイヤやサマータイヤなど、オフシーズンのタイヤはどこに保管していますか?
賃貸では選択肢が少ないし、しかもワンルームの場合は部屋の中にとてもスペースなんか確保できない……ということで、王道としてあげられるのはやはりベランダではないでしょうか。
搬出や搬入に労力はかかってしまうものの、それなりのスペースがあれば日常生活に支障なく保管することできるため、「ベランダにタイヤを置く」というのは理にかなっているともいえます。ただし、やり方によってはタイヤの劣化を早めてしまったりベランダ(住まい)に支障が出てしまったりするため、適切な方法で保管することがとても重要です。
当記事では、ベランダにおけるタイヤを適切な保管方法やポイントなどを紹介していきます。
タイヤは何気にデリケート!
長持ちさせていくためにも、ちゃんとした保管方法を覚えておきましょう。
すぐダメになっちゃったらもったいないもんね。
この記事を読めばわかること
- タイヤをベランダで保管するときの手順
- 保管の際に役立つ豆知識と保管アイテム
ベランダでタイヤを保管する方法
ベランダでタイヤを適切に保管するための手順を、ステップごとに解説してきます。
その際に確認しておきたいポイントなどもあわせて紹介しますので、保管を検討する際の参考にしてみて下さい。
step
1ベランダのスペースを確認する
そもそも論になってしまいますが、ベランダにタイヤを保管する際には、それだけのスペースがあるかどうかをあらかじめ把握しておく必要があります。
置き方によって確保するスペースは変わってくるので、しっかりとチェックしておきましょう。
■横置きの場合
タイヤの直径はベランダの奥行きより小さくなければならないので、メジャーで測るなどしてそれぞれの長さを把握しておくようにして下さい。
■縦置きの場合
縦置きはベランダのスペースにかなり余裕がある人向けです。
ベランダの横幅、高さ、それから正面スペースが十分確保できることを確認しましょう。
ちなみに少し紛らわしい言いまわしになりますが、横向きにするか正面向きにするかもあらかじめ考えておくと良いです。
なお、ホイール付きのタイヤは横置き、タイヤ単体は縦置きがそれぞれ推奨されています。
要Check
避難経路をふさぐのはNG
マンションやアパートのベランダには隣の部屋との境界に仕切りが設けられていますが、多くの場合、この仕切りが火災などの非常事態の際に突き破る構造になっているはずです。
そのため、隣人(同じ階)やもしくはあなた自身の避難を阻害する可能性があることから、仕切りやハッチ(下の階へ避難するための扉)の付近にはタイヤを置くことは避けましょう。
「やっぱりベランダでの保管は無理そう!」
となってしまったときは、カーショップでのタイヤ預かりサービスや、レンタル倉庫への預け入れを検討してみましょう。
ベランダ以外の保管方法については、以下記事で詳しく紹介しています。
場所がない!アパートやマンションのタイヤ保管はベランダ以外にあるのか?
前提条件がクリアできたら、次にのステップに移っていきます。
step
3タイヤを水洗いでキレイにする
タイヤの保存状態を良くするためには、タイヤそのものをキレイにしておくことも大事です。
保管前に一度水洗いで汚れを落としておきましょう。あわせてタイヤ溝に挟まっている小石なども取り除くとなお良いです。
このとき大事なのが、タイヤは水洗いのみにしておくこと、そしてよく乾かすこと
よかれと思い洗剤を使って洗浄すると、タイヤの成分との相性によってはかえって劣化を早めてしまうおそれがあります。どうしても汚れが気になる場合は、中性のカーシャンプーで洗うようにして下さい。
また、タイヤは多湿も嫌うため、カバーなどをかけて保管する場合は、よく乾かしてからというのを忘れないようにしましょう。
step
4タイヤの空気圧を下げる
実は、保管時にタイヤの空気圧を走行時の状態(パンパン)のままにしておくこと適切ではありません。
倉庫時の適切な空気圧の半分程度に減圧しておけば、タイヤゴムの劣化やビビ割れを抑えることができます。
ただし、交換時にまた空気を足さなければならず少々手間でもあるので、特に短期スパンで交換するような方は無理にやる必要はないかと思います。
空気圧のチェックはエアゲージでカンタンに確認ができます。値段も比較的安いく、いま使用しているタイヤの日常的なチェックにも使えるので持っておいて損はないでしょう。
step
5カバーやラックを用いてタイヤを保管する
タイヤの下準備が済んだら、ベランダにタイヤを置いていきましょう。
必要となるものは以下のとおりです。
- タイヤパレット
- タイヤカバー
- タイヤラック(縦置きの場合)
横置きする際に地面(床)に直置きすると、特に1番下のタイヤに錆やカビが発生しやすくなってたり、タイヤ痕が残ってしまう可能性があります。
これらのリスクを回避するためにも、タイヤの下に専用のパレットやすのこなど、何かしら1枚は必ず敷くようにして下さい。
特にタイヤ痕は1度ついてしまうとちょっとやそっとでは落ちないほど厄介で、賃貸の場合だと退去時に原状回復費用を請求されることがあります。
<参考>
≫【Yahoo!知恵袋】マンションのベランダにタイヤを放置した結果
≫ タイヤの室内保管は直置き厳禁!
次にタイヤカバーですが、これも屋外での保存するときは必須アイテムです。
タイヤはゴムなので紫外線に弱く、また、雨に濡れるとホイール部分に錆が発生してしまう可能性があります。先のパレットとセットで準備しておきましょう。
最初はお手頃なカバーから試してみても良いですが、屋外で保管する=雨風にさらされるということを忘れてはなりません。
私もカバーをかけていたことがありますが、台風が来た時に破れてしまいました。こうなると買い直しは免れないため、気にされる方は、丈夫な素材が使われているものを選ぶようにしましょう。
縦置きの場合は、専用のラックを組み立ててからの保管となります。こちらもやはりカバーがあれば保管環境をさらに良くすることができるので、カバー付きのラックを用意するようにしましょう。
もうワンポイント
あらかじめキレイに洗ったとしても、タイヤは常に特有の成分を出しています。
そのため、タイヤを直に持って運ぶにしろ、転がして運ぶにしろ、ベランダに移動する間に室内の家具や壁にあたってしまうと汚れてしまう可能性があります。これを回避するため、タイヤ1個がすっぽり入るような大手のポリ袋があると便利です。
私がベランダで保管していた時は、ポリ袋に入れ、そのうえからタイヤカバーをかけてました!
こうすることで、内側の汚れはビニールが、外側の汚れはタイヤカバーが守ってくれることになるので、室内を通過する時に汚れを気にする必要がほぼなくなります。保存方法としても適している為、ぜひ試してみてください。
なお、ポリ袋はカーショップやガソリンスタンドでのタイヤ交換時にでもらえることもあるので、そちらを使ってみても良いでしょう。
step
6タイヤをローテーションする
しばらく交換する予定がなく長期にわたってタイヤを保管する場合は、タイヤの劣化を防ぐ観点から、定期的にタイヤをローテーションしてあげましょう。
■横置きの場合:1番下のタイヤを1番上にする
■縦置きの場合:下の向いていた面を上にする
こちらも、夏や冬のシーズンなど、あまり長くないスパンでタイヤを交換する場合はそこまで気にしなくても良いです。
(もちろんやるに越したことはありませんが、特に横置きは結構な手間がかかります……)
【番外編】ベランダではなく室内で保管する場合
ベランダでなくとも居住スペースの一角(一室)にタイヤを保管できるスペースがあるのであれば、風雨や紫外線にさらされるリスクが減るため、積極的に活用していきましょう。
ただし、保管方法は屋外と同じにすることが望ましいです。
まず、床への直置きは絶対NG(理由は先ほど述べたとおり)
ただ、雨に濡れる心配がないので、敷物はダンボールなどで代用することができます。縦置きラックの場合も、重みでフローリングに支柱の痕が残る可能性があるので、できれば何か1枚噛ませてあげると良いでしょう。
また、タイヤはめちゃくちゃゴム臭いので、ポリ袋やカバーをしないと部屋中が大変なことになります。
ちなみに取っ手の付いたカバー(タイヤバッグ)を使えば、持ち運びにが楽になる&壁に当たって汚れたりする心配がないので便利です。
もちろんベランダでも使うこともできますが、その場合はこのバッグに入れたうえでさらに前出のタイヤカバーをかけてあげましょう。
こうするとで、水濡れや汚れを気にせず室内を持ち運ぶことができるようになります。
もうワンポイント
マンションやアパートでは、玄関から車まで距離があるパターンが多いのではないでしょうか。
そうなると、タイヤを1個1個移動させるのはハッキリ言ってあまりにも時間効率が悪すぎる(というかめちゃくちゃしんどい)ので、そんな時は台車を使ってすべてのタイヤを1度に運んでしまいましょう。
ちなみに、台車は「静音」と書かれているものがおすすめです。
私もかつてそのへんのホームセンターで買った(やっすい)台車を使っていたことがありますが、マンション室内の共用部で動かすと「ゴロゴロゴロ……」とローラーの音がフロア中にこだましてとにかくうるさかったです。
たとえ昼間であっても、近所迷惑にならないだろうか?と気を揉んだほどなので、ぜひ静音性に優れたものを選ぶようにして下さい。
台車があれば、女性でもラクラク運べるね。
まとめ ~適切な保管方法でタイヤを長持ちさせよう~
今回はアパート・マンションのベランダでのタイヤ保管方法に焦点をあてて紹介させていただきました。
各ポイントをおさらいしておきましょう。
各ポイントのおさらい
- ベランダのタイヤ保管スペースを確認(確保)する
- タイヤを洗う+しっかり乾燥させる
- タイヤの空気圧を減らす
- パレットとカバーを使ってタイヤを適切に保管する
- 時々タイヤの入れ替える(向きを変える)
これらを実践することで、タイヤの寿命を大きく伸ばすことができるようになります。
タイヤも高価なものですから、できるだけ長持ちさせられるような適切な保管を心がけてみて下さい。
もしもあなたが今回の話をみて、
「ベランダの保管って手間だし面倒だなぁ。」
とか
「タイヤを保管せず済ませたい。
と思ったならば、オールシーズンタイヤへの交換を検討してみましょう。
オールシーズンタイヤは、ドライでもウェットでも、そしてある程度の雪道でも安定して走行できる、文字通りどんな季節(天候)にも対応できる万能タイヤです。
冬場には本格的に雪が降り積もる地域の方には適していませんが、めったに雪が降らない、降っても数センチ程度といった地域の方にはもってこい。
季節ごとのタイヤ交換の手間が省けることはもちろん、降雪予報が出た時に「スタッドレスに履き替えなきゃ!」と慌てる必要もなくなります。
気になる燃費性能は、昨今のものはサマータイヤに勝るとも劣らず、また、寿命もほぼ変わりがないので、気になってはいたけどなんとなく避けていた、という人は、愛車に合うオールシーズンタイヤを一度チェックしてみると良いでしょう。
インターネットのタイヤショップでは、カーショップと比べてタイヤが格安で買うことができます。
今回はここまでです。
引き続き楽しいカーライフを過ごしていきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました♪
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