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クルマを選ぶ

【保存版】自動車の形状(ボディタイプ)とおすすめポイントを分かりやすく紹介!

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車の疑問


自動車には様々な形状のもの(ボディタイプといいます)があります。

車の話をしていて、


「やっぱり今時はSUVだよね。」
だとか「かっこいい車ならクーペだね。」
って言われた時に

「えっ?SUV?クーペ?何ソレ……」


となることありませんか?

何となく耳にしたことのある言葉ではあるけれど、詳しいことはよく分からない。

そんな方のために、今回は自動車のボディタイプと定義や特徴と、こんな人におすすめ!といえるポイントを分かりやすく紹介していきます。


セダン

セダンの定義

セダン


セダンの定義は3ボックスであること、4ドアであることです。

4ドアは文字通りドアが4つあることを指します。前方座席2つ、後方座席2つで計4つです。

次にボックスですが、これは「空間」だと考えて下さい。

エンジンルームで1つ、人が乗る居住スペースで1つ、ラゲッジ(トランク)ルームで1つで計3つ、それぞれ独立した空間があることを指します。


セダンの特徴

  • 4~5人乗り*1
  • 車高が低いので運転が安定しやすい
  • 前方後方どちらからの衝突にも強い*2
  • 静音性に優れている*3
  • 小回りが利きにくい
  • ラゲッジルームがあまり広くない


<補足>
*1:定員は基本5人ですが、居住性を考える場合、4人で乗ることが推奨される場合もあります。展示車や試乗などで実際に確かめてみましょう。
*2:前方にエンジンルーム、後方にラゲッジルームが突き出るフォルムとなっているものが多いため、万が一正面衝突や後方追突を起こした(起こされてしまった)場合でも、身体への影響が少なく済む可能性があります。
*3:エンジン、居室、荷室が各セクションで仕切られているので、居室(居住スペース)の静音性能が良いです。


セダンをおすすめできる方

  • 高級感のある車に乗りたい方
  • 独身の方、家族構成(人数)が多くない方
  • 街乗りやショッピングが多い方


セダンは各国首脳や王室も利用していることから、高級感があるというイメージが根強くあります。実際、メルセデスベンツなどの高級車メーカーもセダンタイプの車種を多く生産しています。

居住スペースやラゲッジルームについては、後述するワンボックスやSUVなどに比べるとそこまで広くないので、常に4,5人乗られるような家族構成の方や、小さなお子様がいらっしゃる家族の方にはあまりおすすめできず、どちらかといえば独身の方やお子様が少ないか居ない(乗せることがあまりない)夫婦向けといえます。

旅行する場合は少人数で乗車するか、人数が多い場合は荷物はコンパクトに積めるよう配慮が必要です。そのため、どちらかといえば普段使い(街乗りやショッピング)に適しているといえるでしょう。


クーペ

クーペの定義

クーペ


クーペの定義は2ドアであること、車高が低いことです。
※画像例のようにリアゲートを採用している車の場合は、3ドアとなる場合もあり。

また、2人乗りであることという定義もありますが、4人乗りのクーペも存在します。


クーペの特徴

  • 2~4人乗り
  • スポーティなフォルムが多い
  • オープンカーがある
  • 車高が低いので運転が安定しやすい
  • 後部座席の居住性が悪い*1
  • 乗り降りしにくい*2
  • ラゲッジルームがあまり広くない*3


<補足>
*1:そもそもの全高(車全体の高さ)が低く、なおかつ後部に行くにつれ曲線的に全高が低くなっていくので、後部座席は頭上が狭く圧迫感を感じてしまいがちです。更に、後部座席の足の置き場が確保するために、前部座席の位置にある程度配慮しなければなりません。
*2:全高が低ければ車高(地上から車の底面までの高さ)も低いので、乗り降りする際に足腰の力が必要です。また、2ドアという性質上、後部座席に乗車する場合は、前部座席を前方にスライドさせる必要があります。
*3:セダンと同等かそれ以下の場合が多いです。ただし、車種によっては後部座席の背もたれを倒すことで居住スペースとラゲッジルームと直結し、スペースを大きく確保することもできます。


クーペをおすすめできる方

  • スポーティな車(スポーツカー)に乗りたい方
  • 車を趣味として楽しみたい方
  • 独身の方、家族構成(人数)が少ない方


クーペの車はスポーティなタイプが多く、セダンと比べても居住性や荷物に積載よりも走行性能などの走る楽しさを重視しており、趣味性に特化しているのが特徴です。

そのため、小さなお子様や高齢の方も車に乗るような家庭には全くおすすめできません。独身の方や、お子様が居ない夫婦(配偶者も車に理解があればなお良し)、趣味としてセカンドカーで保有することが望ましいといえます。


ハッチバック・ステーションワゴン

ハッチバック・ステーションワゴンの定義

ステーションワゴン



ハッチバック・ステーションワゴンの定義は2ボックスであること、車高が低いことです。

2ボックスは、エンジンルームで1つ、居住スペースとラゲッジルームが一体となった計2つです。この点でセダンとは仕様が異なります。

尚、ハッチバックも車のボディタイプの1つとし取り扱われることがありますが、正確にはステーションワゴンの1種です。

小型のステーションワゴンがハッチバックと理解していただければ問題ありません。ここではまとめて紹介します。


ハッチバック・ステーションワゴンの特徴

  • 4~8人乗り*1
  • 車高が低いので運転が安定しやすい
  • セダンやクーペよりもラゲッジルームが広い
  • セダンやクーペよりも運転性能は劣る


<補足>
*1:ハッチバックは4~5人乗り、ステーションワゴンは5~8人乗り。8人乗りのステーションワゴンも現行車ではほぼ出回っておらず、中古車にて購入することになります。現在は7人乗りが主流で、5人を超える定員の車種は3列シート構成です。


ハッチバック・ステーションワゴンをおすすめできる方

  • 家族構成(人数)が多い方
  • 仕事や旅行などで荷物をたくさん積み込みたい方
  • アウトドアが趣味の方


ハッチバック(4~5人乗り)を選ぶかステーションワゴン(5~8人乗り)を選ぶかは、家族構成や用途によってご検討下さい。


ハッチバック・ステーションワゴンは、セダンやクーペに比べラゲッジルームが幅広く取られており、より多くの荷物にも対応できる点が大きなメリットです。

キャリーバックをたくさん積んで遠出する(空港に停めて飛行機で遠征する応用方法も!)、キャンプグッズを積んでアウトドアを楽しむ、工具や脚立などを積んで業務用車両と使うなど、幅広い使い方をすることができます。

基本的に他車種と比較する以外に欠点という欠点は見られないので、あとは予算や好みのデザイン、維持費などを加味して総合的に判断しましょう。


SUV

SUVの定義

SUV


まず、SUVはSport Utility Vehicleの略で、スポーツ用多目的車という意味になります。

SUVの定義は2ボックスであること、車高が高いことです。

前述のハッチバック・ステーションワゴンと車両の形状はほぼ同じですが、車高が低いか高いにより定義が変わります(とはいえ、車高に明確な規定はなく、メーカーの言い分によるところが大きいようです)。

クロスオーバーと呼ばれるSUVもありますが、これも明確な定義や規定はありません。


また、全長が4500mm(4.5メートル)未満のものは、コンパクトSUVと呼ばれることもあります。

SUVにはAWD(4WD:四輪駆動)を搭載している車種が多数あります。


SUVの特徴

  • 5~8人乗り*1
  • 水たまりや悪路に強い
  • 目線が上がり視界が広がる*2
  • ステーションワゴン同等のラゲッジルームが広さがある
  • 維持費が高い*3
  • 乗り降りしにくい場合がある*4
  • 高さ制限のある駐車場を利用することができない*5


<補足>
*1:5人を超える定員の車種は3列シート構成です。
*2:車高が高いことで運転席も高くなるため、車高の低い車よりも視界が広がり、見落としや事故抑制軽減などの効果が期待できます。
*3:AWD搭載車は車両重量が増えることで自動車重量税が高くなる可能性があること、また、重量や積載(人や荷物など)が増えると燃費も悪くなることから、維持費が高くなる傾向にあります。
*4:最近ではあまり見かけませんが、極端に車高が高いSUVは、足を伸ばさないとステップや地上に足がつかないことがあります。
*5:特に都市部によくあるタワー型の機械式駐車場は、多くのSUVは高さ制限に引っかかり利用できない場合が多いです(一部のコンパクトSUVは入れる可能性有り)。


SUVをおすすめできる方

  • 家族構成(人数)が多い方
  • 仕事や旅行などで荷物をたくさん積み込みたい方
  • アウトドアが趣味の方
  • 悪路や雪道を安全に運転したい方


基本的な用途についてはハッチバック・ステーションワゴンと同じですが、悪路や雪道に強いAWDを搭載している点においてSUVは差別化が図られているといえます。スキー・スノーボードが趣味の方はSUVがおすすめです。

また、車高が高い分、豪雨等による冠水(車両への浸水)に対するリスクも下がります。

特徴の項目に記載している通り、車高制限がある場所には入場できない可能性もあるので、よく利用する施設などに狭い場所がないかを購入前に確認しておくと良いでしょう。


ミニバン

ミニバンの定義

ミニバン


ミニバンの定義は1.5ボックスまたは2BOXであること、3列シートを有することです。

※1.5ボックスと2ボックスはほぼ同じ定義なので、ここでの説明は割愛します。

2ボックスは、エンジンルームで1つ、居住スペースとラゲッジルームが一体となった計2つです。

ミニバンにはコンパクト、ミドル、ラージなどのサイズ違いがあり、また、SUV同様AWDを搭載している車種もあります。


ちなみに…ミニバンの由来はアメリカの同型ボディタイプである「バン」から来ていますが、向こうに比べサイズがコンパクトであることから「ミニバン」と呼ばれるようになりました。


ミニバンの特徴

  • 6~8人乗り
  • 目線が上がり視界が広がる*1
  • 車内空間が広い
  • ステーションワゴン・SUV以上にラゲッジルームの広さを確保できる
  • 購入費や維持費が高い*2
  • 車体が大きいので取り回しや操作に気を遣う場合がある*3
  • 高さ制限のある駐車場を利用することができない*4


<補足>
*1:運転席が高く設定されている場合が多いため、視界が広がり、見落としや事故抑制軽減などの効果が期待できます。
*2:他車種と比べると本体価格が高くなりがちです。AWD搭載車は車両重量が増えることで自動車重量税が高くなる可能性があること、また、重量や積載(人や荷物など)が増えると燃費も悪くなることから、維持費が高くなる傾向にあります。
*3:車幅や全長の長いミニバンは、街乗りや細い路地などにおいて取り回しに気を遣わなければならない場面があります。
*4:特に都市部によくあるタワー型の機械式駐車場は、ほぼ全てのミニバンが車高制限に引っかかり利用することができません。


ミニバンをおすすめできる方

  • 家族構成(人数)が多い方
  • 小さなお子様や高齢者がいる方
  • 仕事や旅行などで荷物をよりたくさん積み込みたい方
  • 雪道を安全に運転したい方


ミニバンは、ハッチバック・ステーションワゴンやSUVと比べ、よりファミリー向けといえます。

後部座席はスライドドア形式の場合が多くステップもあるので、小さなお子様やご高齢の方も乗り降りがしやすい仕様となっています。AWD搭載車であれば雪国の方も安心です。

乗れる人数は減ってしまいますが、3列目シートを畳めばより多くの、もしくはより大きい荷物を積み込むことも可能となり、更に、2列目と3列目シートを倒して横になって寝る(車中泊する)という応用もできたりするなど、幅広い用途に応えてくれます。

ワンボックスカー

ワンボックスカーの定義

ワンボックスカー


ミニバンの定義は文字通り1ボックスであることです。

これまで触れてきた、エンジンルーム、居住スペース、ラゲッジルームが全て一体となっており、エンジンは前部座席の真下に配置されています。


ワンボックスカーの特徴

  • 3~10人以上乗り*1
  • 目線が上がり視界が広がる*2
  • 車内空間がとても広い
  • ミニバン以上にラゲッジルームの広さを確保できる
  • 維持費が高い*3
  • 車体が大きいので取り回しや操作に気を遣う場合がある*4
  • 高さ制限のある駐車場を利用することができない*5


<補足>
*1:3人乗りは前部座席で3人、それより後部は全て荷室という業者向け仕様です。
*2:エンジン配置により運転席が高く設定されているため、視界が広がり、見落としや事故抑制軽減などの効果が期待できます。
*3:AWD搭載車や車両全長が長い車種は自動車重量税が高くなる可能性があること、また、重量や積載(人や荷物など)が増えると燃費も悪くなることから、維持費が高くなる傾向にあります。
*3:車幅や全長の長いワンボックスカーは、街乗りや細い路地などにおいて取り回しに気を遣う場面があります。
*4:特に都市部によくあるタワー型の機械式駐車場は、ほぼ全てのワンボックスカーが車高制限に引っかかり利用することができません。

ワンボックスカーをおすすめできる方

  • 家族構成(人数)がとても多い方
  • 仕事や旅行などで荷物をよりたくさん積み込みたい方


正直なところ、ワンボックスカーをマイカーとして選択する人はごく限られていると思われ、ミニバンではカバーしきれないほどの大所帯か、シンプルにワンボックスカーが好きな人が該当するといえるでしょう。

親戚や友人同士でワンボックスカーをレンタルし遠出するという光景はよく見られます。ちなみに、定員が10人を超える車種は普通免許では運転することができません(中型免許が必要)。


軽自動車

軽自動車の定義

軽自動車


軽自動車の定義は全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、エンジン排気量660cc以下の車体であることです。

これまでの車の形状(ボディタイプ)とは定義の仕方が異なり定義が数値として決められています。

そのため、軽自動車の中でも各ボディタイプ(クーペやSUVなど)が存在します。

なお、軽自動車には黄色ナンバーが付与されます。

軽自動車の特徴

ボディタイプによる特徴や比較などはこれまでのものをご参照下さい。ここでは軽自動車そのものの特徴を記載します。

  • 車体が小さく小回りが利きやすい
  • 購入費や維持費が安い*1
  • 普通車よりも購入手続きが簡単*2
  • 場所をとりにくい*3
  • 普通車の同型よりも車内が狭い
  • 加速や坂道に弱い
  • 事故を起こした時や巻き込まれた時に、普通車や大型車よりも大破しやすい*4


<補足>
*1:軽自動車は車両本体が安価なものが多く、また、軽自動車税という優遇された税制が適用される、任意保険料が安くなる、高速道路の料金が安くなるなど、様々な面において維持費を抑えることができます。
*2:普通車を購入する際に必要な書類を、軽自動車の場合は一部簡易化あるいは省略することができます。
*3:小型であるため、駐車場でも停めやすく、「軽」と書かれた軽自動車専用スペースに駐車することができます。
*4:文字通り車両重量が軽いため、自身よりも重量のある車と事故を起こすと、弾き飛ばされたり横転したりする可能性が高くなります。


軽自動車をおすすめできる方

  • 初心者の方、初めて車を購入する方
  • 車の維持費を安く抑えたい方
  • セカンドカーの購入を検討している方


軽自動車はコンパクトで取り回しに優れている為、免許を取得したばかりの初心者の方でも安定した運転が可能です。

また、前述の通り、軽自動車は税金や高速料金など様々な面で優遇される為、初めてマイカーを購入を検討される方でもとっつきやすいといえるでしょう。

家族みんなで乗るミニバンなどをメイン、ちょっとしたお出かけや日常のお買い物として軽自動車をサブ(セカンドカー)として選ぶ方も多数いらっしゃいます。

ただしエンジンは非力なので、大人数や大荷物の状態で勾配のある坂道に差し掛かると、全くと言っていいほど速度があがらない点には注意が必要です。


まとめ ~自動車の形状(ボディタイプ)各種~

今回ご紹介した車のボディタイプの名称と定義をおさらいします。

  • セダン ⇒ 3ボックスであること、4ドアであること
  • クーペ ⇒ 2ドアであること、車高が低いこと
  • ハッチバック・ステーションワゴン ⇒ 2ボックスであること、車高が低いこと
  • SUV ⇒ 2ボックスであること、車高が高いこと
  • ミニバン ⇒ 1.5ボックスまたは2BOXであること、3列シートを有すること
  • ワンボックス ⇒ 1ボックスであること
  • 軽自動車 ⇒ 全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、エンジン排気量660cc以下の車体であること


家族構成や車の用途によって、基準となるボディタイプの選び方は変わってきます。

「ボディタイプはなんとなく分かったけれど、どのタイプにしようかな悩むなぁ…」という方は、パンフレットを見たり、実際にディーラーに足を運んで展示車に乗ったりや試乗してみることをおすすめします。

(ディーラーに行っても必ずしも購入する必要はないですし、試乗だけでの訪問も歓迎してくれるので、気軽に行ってみて下さい!)


それでは、引き続き楽しいカーライフを過ごしていきましょう。

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